So-net無料ブログ作成

僕たちのインターネット史/ジャズの証言/海の家ぶたぶた [本]

ばるぼら・さやわか 「僕たちのインターネット史」亜紀書房

------------
80年代のパソコン通信の時代から、インターネットの黎明期を経て現在まで。
インターネットの「現場」を知り尽くした著者が、その歴史を総ざらいする!
愛と笑いの決定版インターネット・ヒストリー!
------------

インターネットに詳しい著者二人が、80年代から現在までのインターネット史を語った本です。
個人的にはやはり公私ともに関わったインターネット初期のJUNETやfj.news、WIDEプロジェクトの話が興味深かったのですが、著者二人が割と若いので90年代後半以降が詳しいですね。
パソコン通信の時代からのサブカル的だったインターネットが、普通の世界に近づいていくのが淋しいという著者らの感想は、インターネット初期から関わっている私にも分かる気がします。


山下洋輔・相倉久人「ジャズの証言」新潮新書

------------
ジャズクラブにジャズ喫茶、時にはバリケードや紅テントの囲いの中で、誰もが前のめりで聴き入った時代の熱気、病に倒れながらも「自分の音」を探し求めた青春、
海外フェスに演奏ツアーでの飽くなき挑戦、ジャズの成り立ちと音楽表現―演奏家と批評家として、終生無二の友として、日本のジャズ界を牽引してきた二人による、
白熱の未公開トーク・セッション!!
------------

しばらく前に亡くなった相倉久人さんと山下洋輔さんがジャズについて語り合った本です。
やはり若いころの山下洋輔と相倉さんの交流が中心ですが、山下さんの現在までの活動も広く取り上げられています。


矢崎存美「海の家ぶたぶた」光文社文庫

------------
町の海水浴場に、ひと夏限定、レトロな外観の海の家ができたという。
かき氷が絶品で、店長は料理上手だが、普通の海の家とは様子が違っている。
店先にピンクのぶたのぬいぐるみが「いる」のだとか…?
そう、ここはおなじみ、ぶたぶたさんの海の家。
一服すれば、子どもの頃の思い出がすうっと蘇ってきて、暑さも吹き飛びますよ。
心に染み入る、五編を収録。
------------

矢崎存美さんのぶたぶたシリーズ最新作です。
今回はぶたぶたが海の家の店長になります。
最近流行りの美味しいかき氷が登場し相変わらず楽しく読ませます。


僕たちのインターネット史

僕たちのインターネット史

  • 作者: ばるぼら
  • 出版社/メーカー: 亜紀書房
  • 発売日: 2017/06/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ジャズの証言 (新潮新書)

ジャズの証言 (新潮新書)

  • 作者: 山下 洋輔
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/05/16
  • メディア: 新書



ジャズの証言(新潮新書)

ジャズの証言(新潮新書)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/05/17
  • メディア: Kindle版



海の家のぶたぶた (光文社文庫)

海の家のぶたぶた (光文社文庫)

  • 作者: 矢崎 存美
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2017/07/11
  • メディア: 文庫



nice!(1)  コメント(0) 

あのころ、早稲田で/ダマシ×ダマシ [本]

中野翠「あのころ、早稲田で」文藝春秋

------------
60年代というトンネルの出口は嵐だった―早大闘争、社研、吉本隆明、『青春の墓標』、「ガロ」、GS、喫茶店、ATG、ゴダール、アングラ演劇―あの時代の空気が鮮やかによみがえる。
------------

1946年生まれの中野翠さんが大学時代前後の事を回想した本です。
中野さんは割と学生運動に憧れて早稲田に入ったみたいですが、徐々に失望し、あさま山荘事件後の総括(という名の仲間殺し)の発覚で決定的に学生運動から撤退するのですが、あの時代の雰囲気はなかなか良く描かれていると思います。
どちらかというと後半のサブカル的な方向の方の話が共感できました。


森博嗣「ダマシ×ダマシ」講談社ノベルス

------------
「もしかして、ある人に騙されてしまったかもしれないんです」上村恵子は、銀行員の鳥坂大介と結婚したはずだった。
求められるまま口座を新設し、預金のすべてを振り込んだ。
だが、彼は消えてしまった。預金と共に。
鳥坂の捜索依頼を受けたSYアート&リサーチの小川令子は、彼がほかに二人の女性を騙していたことをつきとめる。
だが、その鳥坂は死体となって発見された。
事務所メンバの新たなる局面。Xシリーズ最終話!
------------

森博嗣さんのXシリーズ最終話です。
最終話でXシリーズは主人公の小川令子が愛する人を失った痛手から回復する物語だったと明らかになった気がします。
ただそれだけではなくGシリーズの重要な登場人物が姿を見せ、S&Mシリーズの西之園教授を始め森作品のキャラクターが多数登場し読ませました。
Gシリーズをはじめ今後の森作品の展開が楽しみです。


あのころ、早稲田で

あのころ、早稲田で

  • 作者: 中野 翠
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: 単行本



あのころ、早稲田で (文春e-book)

あのころ、早稲田で (文春e-book)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: Kindle版



ダマシ×ダマシ (講談社ノベルス)

ダマシ×ダマシ (講談社ノベルス)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/05/08
  • メディア: 新書



ダマシ×ダマシ Xシリーズ (講談社ノベルス)

ダマシ×ダマシ Xシリーズ (講談社ノベルス)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/05/03
  • メディア: Kindle版



凍りのくじら/子どもたちは夜と遊ぶ [本]

辻村深月「凍りのくじら」講談社文庫

------------
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。
高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。
戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。
そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。
------------

という事で辻村作品を以下の順番に従って読んでいます。
http://www.kirikuchi.net/entry/2016/02/21/203247

主人公の思いが痛々しいですが、ラストには救いがあるのが辻村作品らしいですね。
藤子・F・不二雄作品を読み返したくなります。


辻村深月「子どもたちは夜と遊ぶ」上下 講談社文庫

------------
大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。
世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。
「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番―」。
姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。
孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。
------------

上下巻で読みごたえがありますが、これはとても悲しい話でした。
特に後半は何とかならない物かと思います。ミステリ的にはちょっと弱い部分もあります。
ただ辻村作品らしくラストには救いがあります。


凍りのくじら (講談社文庫)

凍りのくじら (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/14
  • メディア: 文庫



凍りのくじら (講談社文庫)

凍りのくじら (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/14
  • メディア: Kindle版



子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/15
  • メディア: 文庫



子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/15
  • メディア: 文庫



子どもたちは夜と遊ぶ(上) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ(上) (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/15
  • メディア: Kindle版



子どもたちは夜と遊ぶ(下) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ(下) (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/15
  • メディア: Kindle版



旭日、遥かなり5/横浜駅SF [本]

横山信義「旭日、遥かなり5」C★NOVELS

------------
連合艦隊はギルバート沖海戦に辛勝するも、空母「赤城」をはじめ主力艦を失う痛手を負った。
米太平洋艦隊に奪われたタラワ環礁に向け、日本軍は夜襲を決行。
敵地に残された守備隊の救出に成功したが、ギルバート諸島は米国の手に落ちてしまった。
一方、欧州前戦では、ドイツ軍の猛攻でソ連の要衝・スターリングラードが陥落し、連邦内の各国が分離・独立を開始する。
ソ連の崩壊が間近に迫る中、連合艦隊はギルバート諸島奪回作戦を始動。
メジュロ沖にて、「大和」「武蔵」と米新鋭戦艦「サウス・ダコタ」「インディアナ」が激突する!
------------

横山信義さんの仮想戦記シリーズ5巻です。
現実の歴史との違いはシベリアにロシア帝国が存続している事。
前巻のラストでタラワ環礁に侵攻した米海軍を日本軍は迎え打ちますが、ギルバート諸島は奪われてしまいます。
ソ連の崩壊が間近に迫る中、連合艦隊はギルバート諸島の奪回を試みますが、、
今回は戦艦「大和」「武蔵」と「サウス・ダコタ」「インディアナ」が激突します。
さすが横山さん、戦艦の戦いは読ませますね。次巻が楽しみです。


柞刈湯葉「横浜駅SF」カドカワBOOKS

------------
改築工事を繰り返す“横浜駅”が、ついに自己増殖を開始。
それから数百年―JR北日本・JR福岡2社が独自技術で防衛戦を続けるものの、日本は本州の99%が横浜駅化した。
脳に埋め込まれたSuikaで人間が管理されるエキナカ社会。
その外側で暮らす非Suika住民のヒロトは、駅への反逆で追放された男から『18きっぷ』と、ある使命を託された。
はたして、横浜駅には何があるのか。人類の未来を懸けた、横浜駅構内5日間400キロの旅がはじまる―。
------------

柞刈湯葉さんの奇想SFです。
横浜駅が増殖を繰り返し本州のほとんどが横浜駅になってしまった未来。
JR北日本とJR福岡だけが海峡で横浜駅の増殖を食い止めています。
駅の外で暮らす主人公は横浜駅に潜入します。
世界観が魅力的な上に主人公が色々な人物と出会い横浜駅の謎を探ると言う展開も面白い。
カクヨムに掲載された物に加筆したそうですが、続編も出るそうで楽しみです。


旭日、遥かなり5 (C★NOVELS)

旭日、遥かなり5 (C★NOVELS)

  • 作者: 横山 信義
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2017/06/20
  • メディア: 新書



旭日、遥かなり5 (C★NOVELS)

旭日、遥かなり5 (C★NOVELS)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2017/06/25
  • メディア: Kindle版



横浜駅SF (カドカワBOOKS)

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

  • 作者: 柞刈湯葉
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/12/24
  • メディア: 単行本



横浜駅SF【電子特典付き】 (カドカワBOOKS)

横浜駅SF【電子特典付き】 (カドカワBOOKS)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
  • 発売日: 2016/12/24
  • メディア: Kindle版



光待つ場所へ/スロウハイツの神様/勅命臨時大使、就任! [本]

辻村深月「光待つ場所へ」講談社文庫

------------
大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。
自分にはそれがある。最初の課題で描いた燃えるような桜並木も自分以上に表現できる学生はいないと思っていた。
彼の作品を見るまでは(「しあわせのこみち」)。
文庫書下ろし一編を含む扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。
------------

辻村深月さんの短編集です。
面白かったのですが、この話には前後に色々と別作品とのリンクがあるのではないかと思いました。
で調べるとやはり辻村作品は色々とリンクしているそうで、読む順番があるとか。
詳しくは以下を。
http://www.kirikuchi.net/entry/2016/02/21/203247
まあ「ハケンアニメ」は読んでいましたが。


辻村深月「スロウハイツの神様」上下 講談社文庫

------------
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。
アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。
夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。
空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。
------------

という事で上記で最初に読むべきと書かれていた本作を読んでみました。面白かったです。
前半の伏線が最後に全てつながるのが素晴らしい。
なので何を書いてもネタバレになりそうであまり話には触れられません。
辻村作品で一番好きという感想に納得です。
感想は書きませんが「V.T.R」も読みました。


マイク・シェパード「勅命臨時大使、就任!」ハヤカワ文庫SF

------------
辺境星域で新たなジャンプポイントを発見した王立調査船ワスプ号は、調査のため転移した。
だがそこで出会ったのは、かつて人類と壮絶な殺し合いを演じた宿敵イティーチ族の異星船だった。
またも星間大戦勃発か!?とあわてるが、彼らは外交使節で、なんとクリスの曾祖父で知性連合の王であるレイモンド一世にメッセージを伝えにきたという。
かくてクリスは急遽臨時大使となり、異星人一行を王のもとへと送り届けるが…
------------

マイク・シェパードのクリス・ロングナイフシリーズの7作目です。
今回は前作でワスプ号を指揮する事になったクリスの前にイティーチ族の異星船が現れます。
曾祖父の時代に戦争をしたイティーチ族は曾祖父レイ王にメッセージを伝えに来たというのです。
色々あってイティーチ族との問題は本作では解決されず、脇筋の知性連合内でのいざこざを解決する所まで。
しかもラストでは隣国での政変も起こり、イティーチ族の問題ともども続きが楽しみです。
ちなみに本国では曾祖父の時代のイティーチ族との戦争を描く外伝も刊行中だそうです。


光待つ場所へ (講談社文庫)

光待つ場所へ (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/09/13
  • メディア: 文庫



光待つ場所へ (講談社文庫)

光待つ場所へ (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/09/13
  • メディア: Kindle版



スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/01/15
  • メディア: 文庫



スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/01/15
  • メディア: 文庫



スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/01/15
  • メディア: Kindle版



スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/01/15
  • メディア: Kindle版



勅命臨時大使、就任!  海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)

勅命臨時大使、就任! 海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: マイク・シェパード
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/01/24
  • メディア: 文庫



勅命臨時大使、就任! 海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)

勅命臨時大使、就任! 海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/01/31
  • メディア: Kindle版



Gマン/アフガニスタン戦記/あなたの人生の物語 [本]

スティーブン・ハンター「Gマン 宿命の銃弾」上下 扶桑社ミステリー

------------
アーカンソー州にあるボブ・リー・スワガーの地所の造成地から、祖父チャールズの遺品と思われるコルト45と紙幣、謎の地図、そして1934年のみ用いられたFBIの前身、司法省捜査局のバッジなどが発見される。
ジョン・デリンジャーやベビーフェイス・ネルソンといった名うての悪漢が跋扈した時代に、当時、ポーク郡の保安官だった祖父はどうやら捜査局に協力して、アウトローたちを狩り出す任務に従事していたらしい。
自らのルーツでもある祖父の謎に満ちた事績を追うべくボブは調査を開始する!
------------

スティーブン・ハンターのスワガーシリーズの最新作です。
ハンターの前作は切り裂きジャックを扱った「我が名は切り裂きジャック」だったので、シリーズ2年ぶりの新作です。
ボブ・リー・スワガーの地所から、祖父チャールズの遺品が発見されます。
ボブは過去の調査を始め、そこからチャールズの物語と現在が交互に語られます。
ボブの父、アールの活躍を描く話もありましたが、今回は祖父チャールズの話です。
ジョン・デリンジャーやベビーフェイス・ネルソンといった有名なギャングと対決します。
一方、現代のボブの身にも危険が迫ります。面白かったですね。
本作を書いた動機はジョニー・デップ主演の映画「パブリック・エネミーズ」の出来に納得できなかったからとか。


内山進「アフガニスタン戦記 ある日本人米空軍中佐の記録」彩流社

------------
2011~2012年のアフガニスタン戦争の経験と2007~2010年、横田基地勤務の経験…。
華々しさもない、これが、戦争のほんとうの姿だ!
------------

アメリカ空軍少佐としてイラク、アフガニスタンで従軍した内山進さんの本です。
内山さんは陸軍を除隊し空軍に入ります。本作ではアフガニスタンでの従軍経験が主ですね。
米軍の専門用語が頻出しあまり読みやすくはないですが、臨場感があり面白かったです。
意外なのは米四軍の中で空軍が人種差別が一番激しかったという事。
まあ内山さんの経験によればということですが。


テッド・チャン「あなたの人生の物語」ハヤカワ文庫SF


映画「メッセージ」の展開に触れています。




------------
地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当した言語学者ルイーズは、まったく異なる言語を理解するにつれ、驚くべき運命にまきこまれていく…
ネビュラ賞を受賞した感動の表題作はじめ、天使の降臨とともにもたらされる災厄と奇跡を描くヒューゴー賞受賞作「地獄とは神の不在なり」、
天まで届く塔を建設する驚天動地の物語―ネビュラ賞を受賞したデビュー作「バビロンの塔」ほか、本邦初訳を含む八篇を収録する傑作集。
------------

テッド・チャンのSF短編集です。表題作は「メッセージ」というタイトルで映画化されました。
映画も面白かったですが、原作読んでみました。
映画の派手な展開はほとんど原作には登場しません。
そういう意味では映画の脚色は良かったと思いました。
表題作はじめどの短編も斬新な奇想、アイディアがたっぷりで面白いです。
その分かなり難解な部分もありますが。


Gマン 宿命の銃弾(上) (扶桑社ミステリー)

Gマン 宿命の銃弾(上) (扶桑社ミステリー)

  • 作者: スティーブン・ハンター
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2017/03/29
  • メディア: 文庫



Gマン 宿命の銃弾(下) (海外ミステリー)

Gマン 宿命の銃弾(下) (海外ミステリー)

  • 作者: スティーブン・ハンター
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2017/03/29
  • メディア: 文庫



Gマン 宿命の銃弾(上) (扶桑社BOOKSミステリー)

Gマン 宿命の銃弾(上) (扶桑社BOOKSミステリー)

  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2017/03/27
  • メディア: Kindle版



Gマン 宿命の銃弾(下) (扶桑社BOOKSミステリー)

Gマン 宿命の銃弾(下) (扶桑社BOOKSミステリー)

  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2017/03/27
  • メディア: Kindle版



アフガニスタン戦記: ある日本人米軍中佐の記録

アフガニスタン戦記: ある日本人米軍中佐の記録

  • 作者: 内山 進
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2016/12/13
  • メディア: 単行本



あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: テッド・チャン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/09/30
  • メディア: 文庫



あなたの人生の物語

あなたの人生の物語

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/08/25
  • メディア: Kindle版



呑めば、都―居酒屋の東京/一刀斎夢録 [本]

マイク・モラスキー「呑めば、都―居酒屋の東京」筑摩書房

------------
愛すべき日本の酒、東京の町。赤提灯に誘われ、酒と町の歴史にどっぷり身を浸した現地調査体験記。
------------

一橋大学教授でジャズ・ピアニストのマイク・モラスキーさんが東京の居酒屋について語った本です。
モラスキーさんは1976年に初来日、葛飾区の京成沿線にホームステイしたそうです。
その頃から居酒屋が好きになったそうです。
本書では南武線の溝の口や大井町、赤羽、十条、王子などなどの居酒屋探訪が描かれています。
日本酒についてもお詳しいです。


浅田次郎「一刀斎夢録」上下 文春文庫

------------
「飲むほどに酔うほどに、かつて奪った命の記憶が甦る」―最強と謳われ怖れられた、新選組三番隊長斎藤一。
明治を隔て大正の世まで生き延びた“一刀斎”が近衛師団の若き中尉に夜ごと語る、過ぎにし幕末の動乱、新選組の辿った運命、そして剣の奥義。
慟哭の結末に向け香りたつ生死の哲学が深い感動を呼ぶ、新選組三部作完結篇。
------------

浅田次郎さんの新選組三部作の完結篇です。
最近晩年の写真が発見されて話題になった斎藤一の話です。
大正時代に斎藤一が近衛師団の若い中尉に過去の話を語ります。
幕末の新選組時代の回想から戊辰戦争、明治後に警官となり、警視庁抜刀隊の一員として西南戦争に参加するまで。
細かい所が面白く、坂本竜馬暗殺との関わり、など意外な展開です。
あと西南戦争の裏側に西郷と大久保の共謀があったという説もなかなか面白い。
三部作では一番面白かったです。


呑めば、都―居酒屋の東京

呑めば、都―居酒屋の東京

  • 作者: マイク モラスキー
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2012/10
  • メディア: 単行本



呑めば、都: 居酒屋の東京 (ちくま文庫)

呑めば、都: 居酒屋の東京 (ちくま文庫)

  • 作者: マイク モラスキー
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2016/08/08
  • メディア: 文庫



一刀斎夢録 上 (文春文庫)

一刀斎夢録 上 (文春文庫)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/09/03
  • メディア: 文庫



一刀斎夢録 下 (文春文庫)

一刀斎夢録 下 (文春文庫)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/09/03
  • メディア: 文庫



一刀斎夢録 上

一刀斎夢録 上

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/09/10
  • メディア: Kindle版



一刀斎夢録 下

一刀斎夢録 下

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/09/10
  • メディア: Kindle版



硝子の太陽Rouge/いまさら翼といわれても [本]

誉田哲也「硝子の太陽Rouge」光文社

------------
祖師谷で起きた一家惨殺事件。深い闇の中に、血の色の悪意が仄見えた。
捜査一課殺人班十一係姫川班。警部補に昇任した菊田が同じ班に入り、姫川を高く評価する林が統括主任として見守る。
個性豊かな新班員たちとも、少しずつ打ち解けてきた。
謎の多い凄惨な事件を前に、捜査は難航するが、闘志はみなぎっている―そのはずだった。
日本で一番有名な女性刑事、姫川玲子。凶悪犯にも臆せず立ち向かう彼女は、やはり死に神なのか?
------------

誉田哲也さんの姫川玲子シリーズの最新作です。
一家惨殺事件の捜査に挑む姫川玲子を描きます。
かっての姫川班のメンバーに加えて新しい班員もなかなか個性的で面白いです。
同時刊行の「硝子の太陽N-ノワール」と対になる話で、あちらは〈ジウ〉サーガの側から描くのかな?


米澤穂信「いまさら翼といわれても」KADOKAWA

------------
神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。
夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲、ある人物がついた嘘―折木奉太郎が導き出し、ひとりで向かったえるの居場所は。
そして、彼女の真意とは?(表題作)。
奉太郎、える、里志、摩耶花―“古典部”4人の過去と未来が明らかになる、瑞々しくもビターな全6篇!
------------

米澤穂信さんの古典部シリーズの最新作です。
短編集でバラエティに富んだどれも面白い話ですが、表題作で明らかになる千反田えるの真意が興味深いです。


硝子の太陽R-ルージュ

硝子の太陽R-ルージュ

  • 作者: 誉田哲也
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/05/11
  • メディア: 単行本



硝子の太陽R ルージュ 警部補 姫川玲子

硝子の太陽R ルージュ 警部補 姫川玲子

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/05/15
  • メディア: Kindle版



いまさら翼といわれても

いまさら翼といわれても

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: 単行本



いまさら翼といわれても【電子特典付き】 「古典部」シリーズ (角川書店単行本)

いまさら翼といわれても【電子特典付き】 「古典部」シリーズ (角川書店単行本)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: Kindle版



帝国宇宙軍1/幼女戦記7 [本]

佐藤大輔「帝国宇宙軍1―領宙侵犯―」ハヤカワ文庫JA

------------
地球からの文明疎開船が高次元跳躍に失敗、生存のため銀河帝国を建国してから700年余。
帝国の護衛艦“ブルーベル”は、隣国のヘレネス統一体が領有権を主張する星系に侵入したとして攻撃を受ける。
艦長の戦死により、先任将校の天城真守大尉は的確な判断で艦を無事に帰投させた。
予備役編入を希望する天城だったが、各国の複雑な思惑は彼を紛争の最前線へと導いていく。
架空戦史の雄による新シリーズ、初巻にして最終巻。
------------

52才の若さで亡くなった佐藤大輔さんの遺作です。
遥か未来、銀河帝国と隣接する国とが対立する世界で武力衝突が発生し主人公天城大尉は艦を帰投させます。
予備役編入を希望する天城ですが、結局紛争の最前線に導かれる事になります。
いい所で続くので続きを読みたいのですが、作者が亡くなったので読めないのがとても残念です。


カルロ・ゼン「幼女戦記7 Ut sementem feceris,ita metes」KADOKAWA/エンターブレイン

------------
東部戦線の不毛な泥濘の上とて砲火は途絶えない。
第二〇三魔導大隊もまたその狂騒に投げ込まれた歯車のひとつ。
泥沼化する戦争に幼女は何を思う―。
------------

転生して幼女となった現代のサラリーマンが魔道のある世界で戦功をあげて出世していくと言う話です。
コミックとアニメ化されています。
相変わらず戦略や兵站についてもマニアックに語られています。
最近亡くなった佐藤大輔の影響は明らかで後継者として活躍して欲しいです。
続巻楽しみです。


帝国宇宙軍1-領宙侵犯- (ハヤカワ文庫JA)

帝国宇宙軍1-領宙侵犯- (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 佐藤大輔
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/04/20
  • メディア: 文庫



帝国宇宙軍1-領宙侵犯- (ハヤカワ文庫JA)

帝国宇宙軍1-領宙侵犯- (ハヤカワ文庫JA)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/04/25
  • メディア: Kindle版



幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes

幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
  • 発売日: 2017/03/17
  • メディア: Kindle版



幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes

幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes

  • 作者: カルロ・ゼン
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/12/28
  • メディア: 単行本



無冠の男 松方弘樹伝/漂泊の牙/相剋の森/氷結の森 [本]

松方弘樹、伊藤彰彦「無冠の男 松方弘樹伝」講談社

------------
じっくりと話を聞きながら、一冊の本にまとめるつもりでした。
しかし、3度目のインタビューが終わった約2ヵ月後、松方弘樹さんは突然病魔に襲われました。
およそ1年にわたる必死の闘病を続けるも、2017年1月21日に永眠・・・あまりにも突然のお別れでした。
無冠こそ我が誇り・・・・そう自負してやまない人でした。
「最後の俳優」松方弘樹のラストインタビューです。
――独自の役者道を駆け抜けた唯一無二の俳優、松方弘樹――その熱すぎる人生を、『映画の奈落』の著者・伊藤彰彦氏が活写します。
------------

伊藤彰彦さんが松方弘樹さんにインタビューした評伝です。
松方さん主演の「北陸代理戦争」を取り上げた『映画の奈落』をまとめた伊藤さんは松方さんの評伝に取り掛かりました。
ですが3回のインタビュー後に松方さんは病に倒れ、今年の1月に亡くなってしまいました。
「仁義なき戦い」から始まる東映実録路線は好きで松方さんの主演映画もかなり見ました。
このインタビューでは幼いころから晩年のVシネマでの苦闘まで存分に語っています。
松方さんの冥福を祈ります。


熊谷達也「漂泊の牙」集英社文庫

------------
雪深い東北の山奥で、主婦が野犬とおぼしき野獣に喰い殺されるという凄惨な事件が起きた。
現場付近では、絶滅したはずのオオカミを目撃したという噂が流れる。
果たして「犯人」は生きのびたニホンオオカミなのか?
やがて、次次と血に飢えた謎の獣による犠牲者が…。
愛妻を殺された動物学者・城島の必死の追跡が始まる。
獣と人間の壮絶な闘いを描き、第19回新田次郎文学賞を受賞した傑作冒険小説。
------------

熊谷達也さんの長編小説です。
東北に出没する謎の獣はニホンオオカミなのか?という謎で読ませますね。
熊谷さんらしい東北からの視点が面白いです。

熊谷達也「相剋の森」集英社文庫

------------
「山は半分殺してちょうどいい―」現代の狩人であるマタギを取材していた編集者・美佐子は動物写真家の吉本から教えられたその言葉に衝撃を受ける。
山を殺すとは何を意味するのか?人間はなぜ他の生き物を殺すのか?
果たして自然との真の共生とは可能なのか―。直木賞・山本賞受賞作『邂逅の森』に連なる「森」シリーズの第一弾。
大自然と対峙する人間たちを描いて感動を呼ぶ傑作長編。
------------

熊谷達也さんの森シリーズの1作目です。
2作目の『邂逅の森』から先に読んだのですが、『邂逅の森』のひ孫の世代の物語でした。
逆にこちらの主人公たちの曾祖父を描いたのが『邂逅の森』ですね。
これも熊谷さんらしい東北からの視点が面白かったです。


熊谷達也「氷結の森」集英社文庫

------------
日露戦争に従軍した猟師の矢一郎は故郷を離れ、樺太で過去を背負い流浪の生活を続けていた。
そんな彼を探し回る男が一人。矢一郎の死んだ妻の弟、辰治だ。
執拗に追われ矢一郎はついに国境を越える。樺太から氷結の間宮海峡を越え革命に揺れる極東ロシアへ。
時代の波に翻弄されながらも過酷な運命に立ち向かう男を描く長編冒険小説。
直木賞・山本賞ダブル受賞の『邂逅の森』に連なる“森”三部作完結編。
------------

熊谷達也さんの森シリーズの三部作完結編です。
日露戦争後の樺太で流浪の生活を続ける主人公の過酷な体験を描いて読ませます。
ついにはシベリアに舞台がうつりロシア革命が関わってきます。
三部作でも一番ハードな展開で面白かったです。
メッセージを送る