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開化鐵道探偵/風雲のヤガ/大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう3 [本]

山本巧次「開化鐵道探偵」東京創元社

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明治12年。鉄道局技手見習の小野寺乙松は、局長・井上勝の命を受け、元・八丁堀同心の草壁賢吾を訪れる。
「京都・大津間で鉄道建設の最中だが、逢坂山トンネルの工事現場で不可解な事故が多発している。
それを調査する探偵として雇いたい」という依頼のためだった。
井上の熱意にほだされ、草壁は引き受けることに。
逢坂山へ向かった小野寺たちだが、現場の最寄り駅で乗客が不審死を遂げた報告を受ける。
死者は工事関係者だった!
現場では、鉄道工事関係者と、鉄道開発により失業した船運送業者・馬子らの対立が深まる中、更に事件が……。
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〈八丁堀のおゆう〉シリーズの山本巧次さんの鉄道ミステリです。
明治12年、京都の鉄道建設現場での事件に元・八丁堀同心の探偵と技手見習のワトソン役が挑みます。
実は山本さんは鉄道ファンで現在は鉄道会社勤務だそうです。
ミステリとしてもなかなか良くできていました。
シリーズ化も期待したいですね。


五代ゆう「風雲のヤガ グイン・サーガ141」ハヤカワ文庫 JA

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〈新しきミロク〉が密かに勢力拡大をたくらむヤガで、かつて魔道師であった〈ミロクの使徒〉たちのたくらみによって神殿の最下層に追い込まれたブランだが、ソラ・ウィンとヤモイ・シンという二人のミロクの老僧に出会い、その恐るべき法力に接して反撃の糸口をつかむ。
さらに思いがけず人間でないものの助力を得ることができたことで、拉致されたフロリーとヨナを救うべくブランの想像を絶する戦いが、ついに始まった!
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亡くなった栗本薫さんの大長編ファンタジー、グインサーガの続編です。
五代ゆう・宵野ゆめさんが交互に執筆していて通巻141巻。五代ゆうさんの6冊目。
五代さん、宵野さんどちらの作品も面白いです。
ヤガで魔道による恐るべき陰謀に立ち向かうブランは老僧二人に助けられます。
意外な助力を得たブランの戦いが始まります。
一方、ケイロニアではヴァレリウスらが再び怪異に立ち向かいます。続巻楽しみです。


山本巧次「大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう3」宝島社文庫

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史上最高額―根津・明昌院の千両富くじに沸く江戸の町で、呉服商の大店に盗人が忍び込んだ。
同心の伝三郎たちは、その鮮やかな手口から、七年前に八軒の蔵を破った神出鬼没の盗人“疾風の文蔵”の仕業に違いないと確信する。
一方、江戸と現代で二重生活を送る元OLの関口優佳=おゆうは、長屋の奥さんから依頼された旦那探しと並行して、現代科学を駆使して伝三郎の捜査に協力するが…。
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山本巧次さんの〈八丁堀のおゆう〉シリーズの3作目。
江戸と現代の東京に抜け穴がある設定は半村良の「およね平吉時穴道行」みたいですが、ヒロインが現代と江戸を行き来しながら捜査するというのが面白いです。
今回は盗人と富くじが関係してきます。
事件の展開も最後に大きなひねりがあり読ませますね。
同心の伝三郎との関係も興味深いです。
今回も面白かったので続巻が楽しみです。映像化も期待したいですね。


開化鐵道探偵 (ミステリ・フロンティア)

開化鐵道探偵 (ミステリ・フロンティア)

  • 作者: 山本 巧次
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/05/28
  • メディア: 単行本



開化鐵道探偵 (ミステリ・フロンティア)

開化鐵道探偵 (ミステリ・フロンティア)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/05/29
  • メディア: Kindle版



風雲のヤガ (グイン・サーガ141巻)

風雲のヤガ (グイン・サーガ141巻)

  • 作者: 五代 ゆう
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/04/06
  • メディア: 文庫



風雲のヤガ グイン・サーガ (ハヤカワ文庫JA)

風雲のヤガ グイン・サーガ (ハヤカワ文庫JA)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/04/15
  • メディア: Kindle版



大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 千両富くじ根津の夢 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 千両富くじ根津の夢 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

  • 作者: 山本 巧次
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2016/12/06
  • メディア: 文庫



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日本の異界名古屋/全裸監督 村西とおる伝 [本]

清水義範「日本の異界名古屋」ベスト新書

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名古屋市自らの調査で「最も魅力に欠ける都市」に選んでしまった名古屋。
喫茶店文化や名古屋嬢などの独自の文化を築いたディープタウンは、いかにしておかしな都市となり得たか。
濃尾三川や奇才藩主徳川宗春、名古屋城や小倉トーストの歴史など、そのルーツをたどる。
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名古屋出身の清水義範さんが、多少複雑な思いもある名古屋について語った新書です。
名古屋生まれで大学卒業後に作家を目指して上京した清水さんらしく、名古屋の特異性をうまく表現しています。
この本を読んだ限りでは名古屋ってどこか巨大な田舎みたいですね。
面白かったです。


本橋信宏「全裸監督 村西とおる伝」太田出版

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前科7犯。借金50億。米国司法当局から懲役370年求刑。
奇跡の男か、稀代の大ボラ吹きか。“AVの帝王”と呼ばれた裸の男の半生。
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本橋信宏さんがAV監督の村西とおるの人生を描いた評伝です。
本橋さんは村西監督がAV監督になる前、裏本の帝王と言われた時代に創刊した写真週刊誌の編集長を務めた頃からの知人で、今までに「裏本時代」「アダルトビデオ」で村西監督の評伝を描いています。
それらを踏まえた本作は分厚いハードカバーですが、読みやすく面白いので一気に読みました。
今までに明かされなかった事実も多々明かされとても面白かったです。


日本の異界 名古屋 (ベスト新書)

日本の異界 名古屋 (ベスト新書)

  • 作者: 清水 義範
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2017/07/08
  • メディア: 新書



日本の異界 名古屋 (ベスト新書)

日本の異界 名古屋 (ベスト新書)

  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2017/07/07
  • メディア: Kindle版



全裸監督 村西とおる伝

全裸監督 村西とおる伝

  • 作者: 本橋信宏
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2016/10/18
  • メディア: 単行本



全裸監督 村西とおる伝

全裸監督 村西とおる伝

  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • メディア: Kindle版



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冷たい校舎の時は止まる/追想の探偵/黒涙 [本]

辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」講談社文庫

辻村作品を以下の順番で読んでいます。
http://www.kirikuchi.net/entry/2016/02/21/203247

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ある雪の日、学校に閉じ込められた男女8人の高校生。
どうしても開かない玄関の扉、そして他には誰も登校してこない、時が止まった校舎。
不可解な現象の謎を追ううちに彼らは2ヵ月前に起きた学園祭での自殺事件を思い出す。
しかし8人は死んだ級友の名前が思い出せない。
死んだのは誰!?誰もが過ぎる青春という一時代をリアルに切なく描いた長編傑作。
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辻村深月さんのデビュー作ですが、完成度は高いですね。
処女作に全てがあるという感じがします。
ミステリというよりはファンタジーですが、後半に明らかになる展開には驚きました。
スティーブン・キングの映像化もされた「ランゴリアーズ」への言及もあり辻村さんもキングファンなんだなと嬉しくなりました。


月村了衛「追想の探偵」双葉社

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消息不明の大物映画人を捜し出し、不可能と思われたインタビューを成功させる―“人捜しの神部”の異名を取る女性編集者・神部実花は、上司からの無理難題、読者からの要望に振り回されつつ、持てるノウハウを駆使して今日も奔走する。
だが自らの過去を捨てた人々には、多くの謎と事情が隠されていた。次号の雑誌記事を書くために失われた過去を追う実花の取材は、人々の追憶を探る旅でもあった…。
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月村了衛さんの長編小説です。
特撮雑誌の編集者の主人公が過去の特撮作品の関係者を探し出すという連作短編集です。
特撮作品の謎は特撮に詳しい人ならモデルが分かりますが、特撮に興味がなくても面白いと思います。
シリアスなアクション物が多い月村さん最近は色々なジャンルを手掛けていますね。
面白かったです。


月村了衛「黒涙」朝日新聞出版

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警視庁組織対策部2課の警部補・沢渡は、実は黒社会とつながる警察内部の〈黒色分子〉だ。
中国語が堪能な沢渡は、対中国防諜作戦を目的とする公安部の特別捜査チームに出向となる。
沢渡と義兄弟の契りを結ぶ黒社会「義水盟」の大幹部である沈は、インドネシアの青年実業家ラウタンも巻き込んで、沢渡らの中国諜報機関摘発に協力することなった。
やがて三人の前にシンシア・ユンと名乗る謎の美女が現れるが……。
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月村了衛さんの長編小説です。「黒警」の続編。
こちらは今までの月村さんらしい作品。
中国情報部との暗闘はダークな展開になります。
ラストのその後が気になります。続編にも期待したいです。


冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/08/11
  • メディア: 文庫



冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/08/11
  • メディア: 文庫



追想の探偵

追想の探偵

  • 作者: 月村 了衛
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2017/04/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



追想の探偵

追想の探偵

  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2017/04/21
  • メディア: Kindle版



黒涙

黒涙

  • 作者: 月村了衛
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: 単行本



黒涙

黒涙

  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: Kindle版



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ノミのジャンプと銀河系/うつヌケ/ジブリの文学/俺に似たひと [本]

椎名誠「ノミのジャンプと銀河系」新潮選書

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「科学」を切り口に眺めると、世界はなんて楽しいんだろう!
「見る・覗く」の人類史、地球で一番速いヤツはナニモノなのか、「とぶ」をめぐる考察、アンドロメダまで最速二五〇〇万年の夢、世界で一番暑い場所・寒い国などなど
――SF小説も手がけ、暇さえあれば科学本を読みあさっている作家が、ノミの跳躍から宇宙の果てまでを縦横無尽につづった初のサイエンス・エッセイ。
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椎名誠さんのサイエンス・エッセイです。
サイエンスといっても椎名さんのエッセイなので、それほど堅苦しくもなくさくさくと読めました。
椎名さんのエッセイは大体読んでいるのでそれほど目新しい話はなかったかな。


田中圭一「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」

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パロディマンガの巨星がマジに描いた、明日は我が身のうつ病脱出コミック!
著者自身のうつ病脱出体験をベースにうつ病からの脱出に成功した人たちをレポート。
うつ病について実体験から知識を学べ、かつ悩みを分かち合い勇気付けられる、画期的なドキュメンタリーコミック!
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マンガ家の田中圭一さんのうつ病に関するコミックです。
自身のうつ病脱出体験と大槻ケンヂ、代々木忠、宮内悠介、熊谷達也、内田樹といった人たちのうつ病の体験をレポートしています。
精神科医のうつ病に関する解説もあり、読みやすかったです。


鈴木敏夫「ジブリの文学」岩波書店

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自らを「編集者型プロデューサー」と呼ぶ著者は、時代の空気をつかむために、どんな本を読み、いかなる文章術を磨いてきたのか?
朝井リョウ・池澤夏樹・中村文則・又吉直樹といった、現代を代表する作家たちを迎え、何を語るのか?
歴史的大ヒットを支えた“教養”と“言葉の力”、そして“ジブリの現在”がこの一冊に。
『ジブリの哲学―変わるものと変わらないもの』から五年半、続編となるドキュメントエッセイ集
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鈴木敏夫さんのエッセイ集です。
宮崎駿監督の引退撤回などのジブリの動向と、朝井リョウ・池澤夏樹・中村文則・又吉直樹といった作家との対談など盛りだくさんでした。


平川克美「俺に似たひと」医学書院

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昭和という時代に、町工場で油まみれになって働いていた父親。
若い頃絶対に相容れないと思っていた、「俺に似たひと」のために、仕事帰りにスーパーでとんかつを買い、肛門から便を掻き出し、「風呂はいいなあ」の言葉を聞きたくて入浴介助を続けた――。
義務感から始めざるを得なかった介護。その中で透徹した視線で父親を発見し、老人を発見し、さらには「衰退という価値」を発見していく“俺”の物語。
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平川克美さんの父親を介護した体験を描いた本です。
私も数年前に介護の末に父親を亡くしたので色々と共感する所の多い本でした。
まあ私は遠距離介護で施設に全面的にお任せしていたので、著者の様な苦労はしていないのですが。


ノミのジャンプと銀河系 (新潮選書)

ノミのジャンプと銀河系 (新潮選書)

  • 作者: 椎名 誠
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/06/23
  • メディア: 単行本



うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

  • 作者: 田中 圭一
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/01/19
  • メディア: 単行本



ジブリの文学

ジブリの文学

  • 作者: 鈴木 敏夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2017/03/29
  • メディア: 単行本



俺に似たひと

俺に似たひと

  • 作者: 平川 克美
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2012/01/20
  • メディア: 単行本



俺に似たひと (朝日文庫)

俺に似たひと (朝日文庫)

  • 作者: 平川克美
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2015/02/06
  • メディア: 文庫



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朝鮮半島201Z年/鉄の骨/水戸黄門 -天下の副編集長- [本]

鈴置高史「朝鮮半島201Z年」日本経済新聞出版社

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中国が韓国を買収。韓中連合艦隊が津軽海峡に迫る―。
日経新聞ベテラン記者が描く迫真の近未来小説。
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日経新聞のベテラン記者が描く近未来小説です。
2010年に出た本ですが、アジアの状況はますますこの小説に近づいている様です。
つまり韓国は中国側に走ると言う予言ですが。
著者は日経BIZで日韓の現状分析の連載もしていますが、そちらも面白いです。


池井戸潤「鉄の骨」 講談社

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中堅ゼネコン・一松組の若手、富島平太が異動した先は“談合課”と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。
今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾く――技術力を武器に真正面から入札に挑もうとする平太らの前に、「談合」の壁が。
組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治文学新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!
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池井戸潤さんの長編小説です。テーマはゼネコンの談合。
主人公は談合にどう対するか苦悩します。
銀行員の彼女との仲も談合に関わってねじれていきます。
さすが池井戸さん、読ませました。


月村了衛「水戸黄門 -天下の副編集長-」徳間書店

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『国史』が未完に終われば、水戸徳川家は天下の笑いもの。
遅々として進まぬ編修作業に業を煮やした光圀は、遅筆揃いの不届き執筆者たちの元へ、御自ら書物問屋のご隠居に身をやつし、直々に原稿の取り立てに。
御老公の旅のお供は、水戸彰考館で国史の編纂に携わる、おなじみ覚さん介さんをはじめ、鬼机のお吟など名うての編修者。
爆笑必至、痛快時代エンターテインメント登場!
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月村了衛さんの長編小説です。
シリアスなアクション物が多かった月村さんには意外なドタバタ時代小説です。
覚さん介さんはもちろん、お銀や風車の弥七に相当するキャラも登場。
なかなか面白かったです。
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裁く眼/私たちは生きているのか? [本]

我孫子武丸「裁く眼」文藝春秋

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漫画家になり損ね、浅草の路上で似顔絵を描いて生計を立てている袴田鉄雄。
あるとき、彼の腕前を見込んだテレビ局の人間から、「法廷画」を描いてほしいという依頼が舞い込む。
注文通り描いた絵が、テレビで放送された直後―鉄雄は頭を殴られて昏倒する。
彼は一体、何を描いてしまったのか?
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我孫子武丸さん久々の長編小説です。
主人公が法廷画を描いた事から事件に巻き込まれます。
我孫子さんの新作はちょっと久々ですが、なかなか面白かったです。
続編も期待できるような終わり方
なので続編も読んでみたいです。



森博嗣「私たちは生きているのか?」講談社タイガ

森作品のネタバレがあります。





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富の谷。「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。
そこにフランスの博覧会から脱走したウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得たハギリは、ウグイ、アネバネと共にアフリカ南端にあるその地を訪問した。
富の谷にある巨大な岩を穿って造られた地下都市で、ハギリらは新しい生のあり方を体験する。
知性が提示する実存の物語。
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森博嗣さんのWシリーズ5作目。23世紀の世界。前作の続き。
ウォーカロンの研究をしている主人公ハギリはアフリカにある富の谷を訪問します。
その世界でバーチャルな世界を体験するのですが、そのバーチャル世界から脱出できなくなります。
電脳の世界での対立が明らかになります。続巻楽しみです。


裁く眼

裁く眼

  • 作者: 我孫子 武丸
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/30
  • メディア: 単行本



裁く眼 (文春e-book)

裁く眼 (文春e-book)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/30
  • メディア: Kindle版



私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (講談社タイガ)

私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (講談社タイガ)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/02/21
  • メディア: 文庫






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宇宙軍陸戦隊/ぼくのメジャースプーン/名前探しの放課後 [本]

佐藤大輔「宇宙軍陸戦隊-地球連邦の興亡」中公文庫

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植民惑星に降りた学術調査団からの保護要請を受け、地球連邦は国場大尉率いる宇宙軍陸戦隊を救出に派遣する。
だがその惑星では、想像を絶する内戦が繰り広げられていた…。
後に連邦首相となる国場の若き日の“血塗られた歴史”とは!?
『地球連邦の興亡1』所収の「救難任務/泥森の罠」を大幅加筆し長篇化。
書き下ろし短篇「攻撃目標G」を併録。
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52才の若さで亡くなった佐藤大輔さんの遺作です。
未完の『地球連邦の興亡』シリーズの首相の国場の若き日の任務を描く外伝の長編化。
相変わらず佐藤節ともいうべき戦争や兵站のうんちくが炸裂していて面白かったです。
寡作でしたがもうしばらく健在で活躍して欲しかったですね。


辻村深月「ぼくのメジャースプーン」講談社文庫

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ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。
ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。
彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。
チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。
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という事で辻村作品を以下の順番で読んでいます。
http://www.kirikuchi.net/entry/2016/02/21/203247

事件で大切な人が傷つけられた主人公がどう戦うかという話です。
相変わらず辻村作品は読ませますね。
「子供たちは夜と遊ぶ」の登場人物が登場し、あちらで明かされなかった真相の一つが語られています。
なるほど。


辻村深月「名前探しの放課後」上下 講談社文庫

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依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。
「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。
いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。
「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。
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タイムスリップ?した主人公が誰が自殺するかを探す話と思わせて意外な展開に一気に読みました。
「子供たちは夜と遊ぶ」「ぼくのメジャースプーン」とのリンクは随所にあるので、やはりこの順番で読む方がいいですね。
辻村作品らしく読ませました。


宇宙軍陸戦隊 - 地球連邦の興亡 (中公文庫)

宇宙軍陸戦隊 - 地球連邦の興亡 (中公文庫)

  • 作者: 佐藤 大輔
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2017/05/23
  • メディア: 文庫



宇宙軍陸戦隊 地球連邦の興亡 (中公文庫)

宇宙軍陸戦隊 地球連邦の興亡 (中公文庫)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2017/05/25
  • メディア: Kindle版



ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: 文庫



ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: Kindle版



名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/09/15
  • メディア: 文庫



名前探しの放課後(下) (講談社文庫)

名前探しの放課後(下) (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/09/15
  • メディア: 文庫



名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/09/15
  • メディア: Kindle版



名前探しの放課後(下) (講談社文庫)

名前探しの放課後(下) (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/09/15
  • メディア: Kindle版



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僕たちのインターネット史/ジャズの証言/海の家ぶたぶた [本]

ばるぼら・さやわか 「僕たちのインターネット史」亜紀書房

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80年代のパソコン通信の時代から、インターネットの黎明期を経て現在まで。
インターネットの「現場」を知り尽くした著者が、その歴史を総ざらいする!
愛と笑いの決定版インターネット・ヒストリー!
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インターネットに詳しい著者二人が、80年代から現在までのインターネット史を語った本です。
個人的にはやはり公私ともに関わったインターネット初期のJUNETやfj.news、WIDEプロジェクトの話が興味深かったのですが、著者二人が割と若いので90年代後半以降が詳しいですね。
パソコン通信の時代からのサブカル的だったインターネットが、普通の世界に近づいていくのが淋しいという著者らの感想は、インターネット初期から関わっている私にも分かる気がします。


山下洋輔・相倉久人「ジャズの証言」新潮新書

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ジャズクラブにジャズ喫茶、時にはバリケードや紅テントの囲いの中で、誰もが前のめりで聴き入った時代の熱気、病に倒れながらも「自分の音」を探し求めた青春、
海外フェスに演奏ツアーでの飽くなき挑戦、ジャズの成り立ちと音楽表現―演奏家と批評家として、終生無二の友として、日本のジャズ界を牽引してきた二人による、
白熱の未公開トーク・セッション!!
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しばらく前に亡くなった相倉久人さんと山下洋輔さんがジャズについて語り合った本です。
やはり若いころの山下洋輔と相倉さんの交流が中心ですが、山下さんの現在までの活動も広く取り上げられています。


矢崎存美「海の家ぶたぶた」光文社文庫

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町の海水浴場に、ひと夏限定、レトロな外観の海の家ができたという。
かき氷が絶品で、店長は料理上手だが、普通の海の家とは様子が違っている。
店先にピンクのぶたのぬいぐるみが「いる」のだとか…?
そう、ここはおなじみ、ぶたぶたさんの海の家。
一服すれば、子どもの頃の思い出がすうっと蘇ってきて、暑さも吹き飛びますよ。
心に染み入る、五編を収録。
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矢崎存美さんのぶたぶたシリーズ最新作です。
今回はぶたぶたが海の家の店長になります。
最近流行りの美味しいかき氷が登場し相変わらず楽しく読ませます。


僕たちのインターネット史

僕たちのインターネット史

  • 作者: ばるぼら
  • 出版社/メーカー: 亜紀書房
  • 発売日: 2017/06/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ジャズの証言 (新潮新書)

ジャズの証言 (新潮新書)

  • 作者: 山下 洋輔
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/05/16
  • メディア: 新書



ジャズの証言(新潮新書)

ジャズの証言(新潮新書)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/05/17
  • メディア: Kindle版



海の家のぶたぶた (光文社文庫)

海の家のぶたぶた (光文社文庫)

  • 作者: 矢崎 存美
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2017/07/11
  • メディア: 文庫



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あのころ、早稲田で/ダマシ×ダマシ [本]

中野翠「あのころ、早稲田で」文藝春秋

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60年代というトンネルの出口は嵐だった―早大闘争、社研、吉本隆明、『青春の墓標』、「ガロ」、GS、喫茶店、ATG、ゴダール、アングラ演劇―あの時代の空気が鮮やかによみがえる。
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1946年生まれの中野翠さんが大学時代前後の事を回想した本です。
中野さんは割と学生運動に憧れて早稲田に入ったみたいですが、徐々に失望し、あさま山荘事件後の総括(という名の仲間殺し)の発覚で決定的に学生運動から撤退するのですが、あの時代の雰囲気はなかなか良く描かれていると思います。
どちらかというと後半のサブカル的な方向の方の話が共感できました。


森博嗣「ダマシ×ダマシ」講談社ノベルス

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「もしかして、ある人に騙されてしまったかもしれないんです」上村恵子は、銀行員の鳥坂大介と結婚したはずだった。
求められるまま口座を新設し、預金のすべてを振り込んだ。
だが、彼は消えてしまった。預金と共に。
鳥坂の捜索依頼を受けたSYアート&リサーチの小川令子は、彼がほかに二人の女性を騙していたことをつきとめる。
だが、その鳥坂は死体となって発見された。
事務所メンバの新たなる局面。Xシリーズ最終話!
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森博嗣さんのXシリーズ最終話です。
最終話でXシリーズは主人公の小川令子が愛する人を失った痛手から回復する物語だったと明らかになった気がします。
ただそれだけではなくGシリーズの重要な登場人物が姿を見せ、S&Mシリーズの西之園教授を始め森作品のキャラクターが多数登場し読ませました。
Gシリーズをはじめ今後の森作品の展開が楽しみです。


あのころ、早稲田で

あのころ、早稲田で

  • 作者: 中野 翠
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: 単行本



あのころ、早稲田で (文春e-book)

あのころ、早稲田で (文春e-book)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: Kindle版



ダマシ×ダマシ (講談社ノベルス)

ダマシ×ダマシ (講談社ノベルス)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/05/08
  • メディア: 新書



ダマシ×ダマシ Xシリーズ (講談社ノベルス)

ダマシ×ダマシ Xシリーズ (講談社ノベルス)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/05/03
  • メディア: Kindle版



凍りのくじら/子どもたちは夜と遊ぶ [本]

辻村深月「凍りのくじら」講談社文庫

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藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。
高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。
戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。
そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。
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という事で辻村作品を以下の順番に従って読んでいます。
http://www.kirikuchi.net/entry/2016/02/21/203247

主人公の思いが痛々しいですが、ラストには救いがあるのが辻村作品らしいですね。
藤子・F・不二雄作品を読み返したくなります。


辻村深月「子どもたちは夜と遊ぶ」上下 講談社文庫

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大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。
世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。
「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番―」。
姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。
孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。
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上下巻で読みごたえがありますが、これはとても悲しい話でした。
特に後半は何とかならない物かと思います。ミステリ的にはちょっと弱い部分もあります。
ただ辻村作品らしくラストには救いがあります。


凍りのくじら (講談社文庫)

凍りのくじら (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/14
  • メディア: 文庫



凍りのくじら (講談社文庫)

凍りのくじら (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/14
  • メディア: Kindle版



子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/15
  • メディア: 文庫



子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/15
  • メディア: 文庫



子どもたちは夜と遊ぶ(上) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ(上) (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/15
  • メディア: Kindle版



子どもたちは夜と遊ぶ(下) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ(下) (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/15
  • メディア: Kindle版



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